2018年4月1日(日)80日目
- 2020.11.21
- 考査〜配属
Cloudy、気温は高い。今日は起床直前まで寝てしまった。ここに来ると、眠る時間が圧倒的に増える気がする。眠たくなくても寝てしまうのだ。まだ外の桜は綺麗だ。曇り空と花びらの淡いピンクがうまく調和していて、儚さを醸し出している。さて、今日も免業日だ。読書をテレビが中心となるであろう。最初は独居には寂しさを感じていたが、ある程度過ごすと、この環境の方がいいと思うようになる。テレビ、ラジオも自分の好みで消したり選べるし、(共同室ではある程度古くからいる人間に合わせることになる。)勉強時間は今よりも確実に減るであろう。夜明けの読書もできない。何人かに聞いても、真面目に勉強している人間は圧倒的少数だった。(未だかつて、哲学などやっている人間はいない。)彼らに説法して教えるのも良いと思っていが、それは全く不可能であると悟った。逆に彼らに気を使った、あまり大っぴらに勉強できなくなりそうだ。拘置所、留置場よりもテレビ等の娯楽があるので余計にそう思う。ましてや残りの刑期が1年そこそこの人間が多いここで、真面目に教養を身につけようとは思わないのであろう。刑が長ければ長いほど、比例して思索のレベルは深くなっていくのであろう。無期 = ∞、死刑 = End 、こうなると、精神を徹底的に充実されて、肉体を精神が越えて、自己矛盾を解決させるか、発狂するしかないだろう。夕方、タイムを丁寧に進めていたらだいぶ疲れてきた。ところで昼のカレーはおいしかった。もうすぐ、点検、夕食だ。テレビもつく。テレビを見ていると、あっという間に時間がたってしまう。暇つぶしには最適だが、学習時間が削られてしまうのは問題だ。なるべくテレビに依存しないように心がけよう。明日は1週間のラスト、入浴もあるので忙しいだろう。ここに来てから1回も孤独症になる気配がない。開放感のある部屋と、テレビのおかげだろう。
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