刑務所でのコロナ対策について
- 2020.11.26
- 刑務所生活
近頃はコロナの感染が再拡大しているようで、ニュースでもコロナの話題で持ちきりのようですが、刑務所の中でも感染しているところが出たようですね。
受刑者ら5人 新型コロナ感染 北海道 月形刑務所
2020年11月18日 17時56分法務省は、北海道の月形刑務所で受刑者ら5人が新型コロナウイルスに感染したと発表しました。
法務省によりますと、感染が確認されたのは北海道の月形刑務所の受刑者4人と刑務官1人の合わせて5人です。
のどの痛みを訴えた30代の男性受刑者が16日、陽性と確認され、この受刑者と接触があったとみられる受刑者や職員を対象にPCR検査を実施したところ、ほかの4人も感染が確認されました。
感染した受刑者4人は同じ場所で刑務作業を行い、男性刑務官はその監督を行っていました。
月形刑務所では、感染した受刑者を個室に隔離するとともに、感染した刑務官は自宅待機としています。
一方、法務省によりますと、札幌出入国在留管理局でも今月8日から18日までに職員12人の感染が確認され、保健所がクラスターが発生したかどうか調べています。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20201118/k10012719111000.html
刑務所の中でもTVや新聞などでコロナが流行っているらしいと言うニュースは年明けからチラホラと出てはいましたが、最初のうちは話題にも上りませんでした。ただ春先から面会の際に出所前の人は同じ部屋に面会人と入ってお菓子を食べたり食事をしたりできる処遇が無くなったり、工場でマスクをつけるようになったりと制限が入るようになりました。
そんな中、私が服役していた播磨社会復帰促進センターでは緊急事態宣言は発令されたその日から生活が一変しました。まず工場に出るのが今までの週4日から週2日へと減らされ、面会も原則としてできなくなりました。工場でも食堂では向かい合って食べることが禁止され、休憩中の交談も全面的に禁止されました。唯一話ができるのが30分の運動時間のみ、それもソーシャルディスタンスを取りながらマスクをつけながらという徹底ぶりです。とはいえみんなソーシャルディスタンスはあまりとっていませんでしたが。検身場も同時に入る人数が規制されたので工場に出入りするのに異常に時間がかかるようになりました。
工場に出ない日は部屋で自主学習がNHK総合もしくは教育を視聴しているように言われてました。最初は気楽だと思っていましたが、ある程度すると飽きてきます。私は勉強していたのでまだよかったですが、工場に出たほうが気が楽だと思っている懲役の方が多かったような気がします。当然オリンピックが延期になったのですが今年は運動会もソフトボール大会も中止でした。これはショックだった懲役も多かったことでしょう。やはり刑務所で感染者が出たとなれば上記のように必ずニュースになりますし、責任も追求されるでしょうから職員、特に幹部は過剰なまでに感染対策を徹底するように指示していた感じがありました。逆に現場の職員は、「そんな事言われてもかかるときはかかるさ。」くらいのスタンスで、仕方なくルール通りやってる感がありました。
私が出所した今年の夏は、コロナも徐々に収まるかといった感じでしたが、また緊急事態宣言が出るかどうかいうこのご時世になって、中でお務めしている人たちはさぞかし大変だろうと思います。ストレスも溜まっていると思いますので、もし知人などが塀の中にいるようでしたら、本などを差し入れしてあげると喜ぶと思います。
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