2018年4月18日(水)97日目

晴れ、今日は矯正指導日なので作業はなし、朝もゆっくりである。「資本論(三)」を朝だけで100ページも読んでしまった!この時間が1番読書できる気がする。週末に手紙の返事を書いて続きを取り寄せよう。ここの私物箱の本の在庫とも相談しながら選ばなくてはならない。時間も物的資源も有限なのである。午前中、私なりに丁寧に部屋を掃除した。チリやホコリが多かったのである。綺麗になったかは分からないが、愛着が湧いてきた。さて、明日、明後日は我が社(5工場)のメンバーについて観察してみようと思う。工場も決まり、もうしばらくこの部屋にいることが確定した訳で、ようやく腰を据えて受刑生活を送れるということか。新聞の購読についても考えなければならない。ここまで約100日、今のところ京都での分類生活の46日が最も辛かったと思う。

いつものようにNHKのDVDを見て1日が終わる。フランツ・カフカの審判を読了する。作者の意図がいまいち掴み取れないのだが、カフカの孤独の生涯、そして未完の作品ということもあるのだろうか、しかしそれ以上に作品からある種のエネルギーを感じざるをえない。もちろん、こんな裁判制度はないし、フィクション小説であることは明白だが、各登場人物のセリフの中に、妙なリアリティを感じる部分がある。フランクの「変身」も機会があれば手に取ってみたい。さて、明日は工場に降りる日だ。昼飯の時に、向かいに座っているよくしゃべるおっちゃんをもっと観察してみようか、彼は饒舌なので頼まなくてもよく話す。