2018年4月17日(火)96日目

曇り、ついに配役となった。朝一番に居室の前に同期が整列する。そしてすぐにそれぞれの配役先が言い渡される。私はY本さんと同じ、5工場となった。その後、部屋を移動して、1工場から工場用の荷物を引き上げて5工場に入る。その時に、靴下を紛失してしまい(後に洗濯工場から返ってくる)モタモタしてしまった。入ってみて、部屋の作りは映画「刑務所の中」そのものであった。作業はプラスチック製品の仕分け、軽作業だ。ほとんどモタ工である。メシも当然B食。歩き回れる立ち役(衛生係)が少し羨ましく思う。

休憩中に何人かに話を聞く限り、この工場のオヤジは優しく、同囚もうるさくない(変な奴いない)要するに、「当たり」の工場らしい。まだY本さんとしかほとんどコミュニケーションをとっていないので実態はわからない。こういう閉鎖された空間では、大いに「遠近法」が働くであろうから。

1週間前に1工場で知り合って、7人だか打たれて加古川から来た「T上」も一緒だったが、曰く、「1週間いるが、ルールも慣れないし、人間関係も難しい。」らしい。またじっくり観察して、記していくことにする。

新しい部屋からは中庭が見える。よく手入れされていて花も色とりどりだ。囚人の気持ちへの配慮であろう。そして廊下からこっちを除く視察窓がすりガラス出ないので、向かいの部屋の中が見える。夕方、タイムが入る!思ったよりもずっと早い。これでGWを過ごす「オモチャ」が手に入ったので嬉しい。そういえば、Y本さんが村上春樹か村上龍に興味を持っていたな。今度知的トークをしてみようか。