2018年7月15日(日)185日目

快晴、ギラギラと朝から照りつける太陽が、囚人たちの心まで干からびさせんばかりだ。それにしても昨夜は暑苦しくてなかなか寝付けなかった。早く涼しい9月になってほしい。

ここに来て、シッカロール・ハイが大活躍している。これを全身に塗りたくると、汗を抑えて不快感を軽減してくれるのだ。あとはランニングシャツが2枚くらいほしいが、今月注文しても8月末に届くので意味がない。もし両親が面会に来てくれたらお願いしよう。

思い返してみると、実刑判決が出て185日、最後にパクられてから1年半がたとうとしている。仮釈放の見込みがあと2年弱と考えると、折り返し地点に達しようというところか。そう考えると、あっという間に終わってしまうだろう。ここでは1週間が信じられないくらいに早く過ぎるのだ。しっかりと知識を身につけて、出所してからの新生活の設計を立てよう。とにかく過去のしがらみに囚われるのはうんざりだ。

・タイの発電所建設を巡る外国公務員の贈賄事件で、初の司法取引が成立したらしい。しかし蓋を開けてみると、大企業が起訴を免れるのと引き換えに不正した個人を差し出すという、トカゲの尻尾切りの結果となった。これでは、真相の解明が正しくできるのか疑問である。

・2025年に団塊の世代が全員75歳以上になる、超高齢社会が迫っているようだ。介護職員の充足率は86%。これから職員の需要が高まるであろう、もしくは移民で対応するかもしれない。

(本「イノベーターのジレンマ」の経済学的解明、伊神満)

昼、飯を食うと猛烈に暑い、凄まじい暑さだ。毎日新聞の見出しを見ると、猛暑ではなく、「酷暑」となっている。異常気象と言われて久しいが、ここ最近は特に目立って異常の度合いが増している気がする。何かが狂っている。でも、本来あるべき姿ってなんだろうか。人間が自らの利便性とトレードオフして環境を破壊しているのであって、そんな傲慢さゆえに自然が変化しただけの話である。私にとって問題は、この暑さ、目先の暑さなのだ。空調がガンガン効いた部屋で涼めれば、後は野となれ山となれ、どうぞご自由に。

夜、ようやく暑いのだ治ってきた。暑すぎて頭痛がする、もはや熱中症の一歩手前である。タイム誌は普段の単語トレーニングの成果でかなり読めるようになってきた。