2018年2月21日(水)41日目
- 2020.11.15
- 判決〜拘置所
久しぶりに朝ギリギリまで寝れた。いつも夜寝るまでに何時間くらい起きているのだろうか。2時間くらいか、時計がないのでわからない。今日は曇り、気温は少し高め。ようやく少しづつ暖かくなってきた気がする。まさに三寒四温である。普段忘れていた季節を強く意識できるのもここのいいところである。昨日ニーチェを読んだが、つくづく哲学というものは人によって言っていることが全然違うと思う。この世、理性、悟性におそらく正解はないのだと思う。調べれば調べるほど、私が今までいかに何も知らなかったかということがわかる。これがソクラテスの「無知の知」というやつか。これは、神学の基礎を学んで、その上に知識を上積みしながら勉強していくほかない。その上で、私の感覚にぴったりハマった哲学者を深掘りして調べていこう。このような大きな回り道が許されるのも、時間が止まっている刑務所のいいところだ。刑務所に入ると、少年、少女に戻ったり、精神的に歳を取らないというのもわかる気がする。当人たちは、時間を過ごしているとはまるで一ミリも考えていないのだ。このことはもう少し深く考察する価値がありそうだ。作業開始後、朝一番くらいで運動、40、38、33とのいつものメンバーである。そろそろ話すねたもみんな尽きてきている。あとここでの生活も各々嫌気が差し始めているようだ。確かにこのまま出所までこの生活、仕事を続けなさいと言われると、かなり嫌だと思う。運動も狭い8畳くらいのコンクリの塀の中で4人だし、開放感が全くないのだ。懲役たちを恐れさせるのは、辛いLaborではなkて、「無意味な作業と孤独」である。少なくとも私はここに来てそれを強く感じるのだ。運動後は何もなしで夕方作業が終わる。最近では、次の休憩までにこなすべきノルマを積み上げておくと、かなり正確に時間がわかるようになった。(プレイボーイ10朝届く)今日もTIMEを辞書片手に読み込むとしよう。
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