2018年3月13日(火)61日目

天気、sunny、気温も高い。長シャツとベストがいらないくらいだ。ここの服を着込むとゴワゴワして動きにくいので、薄手の格好で過ごせるというのはとても貴重である。今日は哲学書が5冊も入ってくるので楽しみである。手紙を家族に出して、今後は「5冊ルール」で送ってもらうようにしよう。ああり余計なことは頼まないように気をつける。どうしても手紙だと誤解が生じやすく感じる。ここでうまく伝える表現力を身につけたい。さて、今日は運動・入浴・本などのイベントが多いので1日が早いであろう。楽しみだ。

作業開始後に本が入ってくる。ありがたい。その後、運動、メンバーは32、31、30との4人。31がもともと衛生係だったので色々聞いたが時間が経つのは早いし、なかなか良さそうだ。心の準備はバッチリだが、みんな分類が全然こなくて落ち込んでいた。私も出遅れた感じはあるが、そこまで悲壮感はない。なぜならこの生活に「適応」してきたからであろう。その後入浴して、夕方の作業終了となる。

  • (差し入れ本)
  • 「アミオ訳 孫子」守屋淳、ちくま学術文庫 
  • 「資本論(二)(三)」マルクス
  • 「いま生きる「資本論」佐藤優
  • 「コーランを知っていますか」阿刀田高

今週はタイムが入ってこないと仮定した読書プランを立てねばならない。そういえば先週面白いと官本で記した「茂木誠」が週刊プレイボーイで特集されていた。こうやって結びついているのを知ると嬉しくなる。

「無知の涙」の中で永山が「資本論」を貪るように読んで、共産主義に傾倒していくところを考える。私もマルクスの資本論を読もうと思っているが、目的が正反対だ。私は「資本論」を読んで、この資本主義社会を理解して、その中で精神的に「豊かに」生きる方法を思索して行きたいと思っているのである。そもそも私が犯罪に手を染めた理由は、「貨幣」をより多く楽して稼ぐためである。「金を稼げるかどうか」が私にとって勝ち負けの全てであると言っても過言ではあるまい。ピーク時の年数は五千万〜一億くらいはあっただろう。だが、それがなんであったろうか。そのような時期があり、捕まり、刑務所にぶち込まれた。その経験があるから、こうして思惟することができる。過去があるから今があるのだ。とにかく知識をつけて、どんな人相手でもディスカッションで負けないようになりたい。英語もマスターして堪能だと自他共に認めるレベルまで達せなければここにきた意味がない。そういう訳であります。今日もあと少しで終わり、明日はどんな日か、矯正指導日だが、しばらくパンがなくなるようだ。どっちでも良い!?