2018年4月23日(月)102日目

晴れ、今日は工場の着替えがあった。もう外は若干暑くなっている。まだ4月なのに兵庫はこんなに暑いのだろうか。夏の暑さに耐えられるか心配である。ところで昨日のマークシートだが、朝一番の運動で確認したら、5月分の申込1式とのことだった。つまり記載して提出すべきものだったらしい。こんなに早く出す必要があったとは、慌ててお願いして再び室内に入れてもらうことにした。探鉱本は今回2冊にした。雑誌も今日決めなければならない。悩ましいところだ。

作業にも慣れてきた、慣れたと言っても手際良くできるようになったという訳ではなく、手元を見るだけの超単純作業で、精神的な苦痛に我慢できるようになっていたということだ。さて今日も何人か呼び出されて指導票を切られていた。洗面器を使わないでの洗顔と、テレビの番組表を見たせいだ。そう、ここではテレビの番組表やdボタンを押しただけで指導されてしまうのだ。ちなみに、ここの刑務所は他と比べてもかなり厳しいということが分かった。おそらく、民間の人(事務やアルソック)と刑務官が一緒に働いているせいであろう。なぜなら、民間の人は我々に注意したり叱ったりすることができないため、必然的にオヤジが厳しくなるのだ。民間の人に対して、ちゃんと仕事しているというアピールも含まれていると思われる。

昼は30分ほどビデオを見た。刑務所から出た青年がヘルパーの会社で働きながら、嫌な同僚や上司との葛藤を乗り越えて成長するという実に陳腐なものだ。思わず笑ってしまう。ところで昼飯の時の向かいのI川さん(もうすぐ出所、60くらい、ベテラン風、シャブ)が「大阪刑務所(ダイケイ)でまた会おう!!」と窃盗の人たちに言ってたのが印象的だった。もはや更生はできないと、ある種達観したかのようなこの発言を、私は忘れることはないであろう。

  • (官本)「カントの時間論、中島義道、岩波現代文庫」「古代ギリシアがんちく図鑑、バジリコ株式会社」「こころ、夏目漱石」「バックトゥザ・フューチャ・スクリーンプレイ、英語学習」
  • 5月日用品注文、ノート、切手、電池、タオルハンカチ、シャツ、ランニング
  • 雑誌注文、サイゾー、創、神の爆弾
  • 単行本注文、人生の短さについて、他(セネカ、光文社) 吉田松陰(徳富蘇峰、岩波文庫)