2018年5月23日(水)132日目

雨、今日は指導日なので比較的ゆっくりできる。昼にパン食、特に2週に1回のぜんざいが食べられるのも大きい。

官本の(「唯識のすすめ」岡野守也、NHK出版)なかなかの良書である。意識、マナ識、アーラヤ識etc、仏教の持っている心理学を現代に当てはめてわかりやすく解説している。仏教の真理は「空」である。これは無でなく、全ての現象は1つに繋がっているという意味である。

午前中、職員が来て、保護司と両親の面談が終わり、私の身柄引き受けが決定したという知らせを受ける。思ったよりも早く決まるものだな。先はまだまだ長いが、少しだけ娑婆が見えてきた気がする。それと同時に、まだ当初の目標としていた学習を全然達成できていないことに焦りを感じる。

精神現象学、訳者の解説は改めて見返すととてもわかりやすい。特に弁証法の(否定)の部分が、どこからともなく出てきてしまうという説明に、ようやく一定の理解に至る事ができた。そして本人も解説の中でこの本がとても難解で、自身の解説本を読んでくれと言っているのには思わず笑ってしまう。どれだけ高いハードルに私は取り組んでいるのだろう。